KAWAII文化②調査結果/考察
私はきゃりーぱみゅぱみゅが大好きだったので、高校性の時このようなアートブックを買っていた。
内容は、きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクターでで関わった人々の世界観を制作する上での考えやどのように作り上げていったのかのかのデザイン書のようなもの。内容はこんな感じ。
この本の中に、キャリーという世界観を作るにあたってこのように述べている。
”僕は竹下通りのコスプレ文化や、アイドル文化をなぞるようなものは作りたくなかった。しかしそんな僕にも原宿古着文化は興味深い者があった。東洋のものと西洋のものを組み合わせるように、異なる要素を組み合わせることで新しい文化を創って行っていたからだ。
1970年代のジャズアルバムのワーク、古典的なヴィクトリア朝の結婚式、奇妙な植物、ヴィンテージのおもちゃ、イタリアのプラスチック家具・・・。1970年~1980年のリファレンスが多いが、過去と未来、東洋と西洋、HIGHカルチャーとローカルチャー、キュートさとグロさ、POPとダーク、そんな多種多様な「コントラスト」がアートワークの重要なポイントとなる。
この記述から、原宿を歩いて自分が感じた違和感・・つまり「原宿に特化した可愛い文化を特別好きというわけではない」という感情がリンクした。私が感じていた1960年代~1980年の海外の文化を取り入れた新しいKAWAIIの文化が好きなのだ。(この文章にはびっくり。だからかー!!!!となった)その部分を的確に表現したきゃりーぱみゅぱみゅという存在に私は惹かれているのだろう。
作品の多くは1980~の日本やアメリカをイメージしたMVである。例を挙げるならば
「つけまつける」:1960年代のアメリカの家庭に多く見られた木目調の室内、参考にしたのはアメリカのホラー映画。「つけまつげ」は可愛いものだがつけすぎると不自然になる。「可愛い色」とされるピンクも行き着くところまで行けば気持ち悪くなり怖くなる。
「かわいい」と「グロテスク」。その関係は紙一重にも感じた。そのような不安定な完全に作り込まれていない、ギリギリを人は魅力に思うのではないだろうか?
きゃりーぱみゅぱみゅのKAWAIIの根源を理解するためには1960~1980年代の文化やデザインを理解する必要がある。
現代では、「自分は他とは違う、個性を大切にして良いんだ」という風潮が盛んになりこのような活動も多く見られている。しかし、きゃりーぱみゅぱみゅが出た当初はこのような活動が駆け出しの時期であった。そこで私が思う、きゃりーぱみゅぱみゅが与えた価値というものは、昨日の
・癒やし・安心・楽しさ・多様性 の他に
①許し:こんな自分でも許すというか、理解して受け入れる世界がある。
②救い:解き放つ場所が必ずあるということ
といったものがあるのでは?と考える。
この表現を行うにあったて、自分は1枚の紙に全てのMVの世界観を入れ込もうと考えていたが、その必要は無く(課題でないというのもある)むしろ1枚の紙に丁寧にきゃりーぱみゅぱみゅが作り上げた世界を表すべきでは?と思う。ふんわりではあるが構想がイメージできてきた。あとは、下書きを初めて見る。
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